古町演芸場と浅草木馬館
大衆演劇を数年ぶりに観に行った。
忘れていたが、求めていた世界があった。
「古町演芸場」
新潟に帰省し、古町をふらふらしてるときに、気になっていたので、
今回初めてふらっとはいった。会場内の昭和感に感動。
女性が座長を務める、劇団朱光、という方々を拝見した。
お芝居も、踊りもたっぷりで、満足。
座長を務めるのは、男性という勝手なイメージをいだいてたので、
女性と知ったときは、びっくりしたというのが本音。
東京に戻ってきても、古町で味わった大衆演劇の空気感が忘れられず、
間隔をあけずに、大衆演劇が観たいというわけで、
浅草木馬館へ。
敢えて、事前に何も調べずに、その日、その時に行われている劇団を観ようと
思い立つ。初めて観る劇団であれば、一番前の席がいいと思い、席だけ予約。
始まるまでのドキドキ感がたまらない。
そして始まった・・・!
橘劇団の橘大五郎という方を初めて観て、
あまりの様子の綺麗さに息がつまりそうになる。
そして、まばたきすら勿体ないくらいの美しさ故、
まばたきを忘れてしまい、眼球パッサパサになった。
虜になった、なんて、そんな単純な言い方なんてつまらないくらい、
心の中に、ピンクの花吹雪が、ずさああああああって舞った。
泉鏡花の作品の中にでてきそうな幻想感漂わす妖艶さよ。
こんな人がいたなんて知らなかった。
これからもっともっと知りたい。
結果、男性が演じる女形の美しさに対する自分のジェラシーは、
蛇がとぐろを巻く形のように積み上がった。
適うわけがない、切ない。
昨日は、大声をだしたくなり、深夜部屋をでて、
独りカラオケへ。
最後に歌う曲は、大好きなビジュアル系バンドでしめる。
ラーメンを食べた後に、高菜明太ご飯でしめる心境と同じ。