ホドルフスキー
「ホドルフスキーのDUNE」、そして「リアリティのダンス」を観て、
ここ最近、自分の中で、独りアレハンドロ、ホドルフスキー祭りになっている。
「あ」という文字をメールで打とうものなら、すぐに、
アレハンドロが、真っ先に表示される。
この映画が公開されたことに、本当に感謝をしており、
独りで観て泣いての繰り返しで、まあ、なんと忙しいことだろう。
「エルトポ」を初めて観た時は、「ポカーン」という口あんぐり状態であったものの、
この監督の映画は、癖になると、自分の中で確信していた。
一瞬すぐに浮かんだ言葉は「変態」であったのだが、そんな単純な言葉で
すますべき映画ではなく、何度も咀嚼すべき映画なんだ、と、
熱く思ったものである。
そして、最新の作品「リアリティのダンス」。
着地、そして、出発。という言葉がすぐに思いついたのだが、
このような映画を観せられたら、もう、観たからには
嘘でかためたダンスを踊っている場合じゃないぞと、
自分にとってのリアリティのダンスを、どんどん感じていかねば、
と、熱く思ってしまった。
とりあえず、エンドロールが流れ、電気がつく前には、
なんとか、流れた涙の痕跡を消すことには成功した。
85歳のホドルフスキー。
美輪明宏様が年齢はただの記号にすぎないと仰っているが、
本当にその通りなんだと思う。