7日

三島由紀夫の小説を、

山手線のラッシュの中、

わずかなスペースで読みたい願望を抱きつつも、

その本持つ手さえも、ラッシュには凶器に等しかろうなど、

余計な気をもみ断念する。

 

だけども、ラッシュ内、他の人が操作する携帯電話は、

次から次へと、自分の背中、耳の横、目の前に、

当たり前のように、密着してくる。

 

花火に飛び込む虫の勢いの如く、

他者の携帯電話が次から次へと、身体にぶつかる様よ、

この瞬間、一気に、電波など届かなくなればいいのに、

などと、思ってしまうのが本音だ。

 

本日は、会議づくしの日で、ぐったりするも、

糖分とって、耐える、耐えるのだ。

 

 


落語:死神 柳家喬太郎 - YouTube

「死神」という落語の演目を、

たまに、むしょうに、聴きたくなる。

暗い部屋で、独りで聴いてると、

ゆらゆら揺れるろうそくの幻影が、

目の前に本当に見えそでね、いいよ、とても。

きっと、バースデーケーキの上のろうそくや、

SMに使用するろうそく以上に、

この「死神」にでてくる、ろうそくの灯りは、

ゆうらゆうら、はかなく、魅力的だ。

と、勿論、全部、妄想であるが。