人間椅子に皆が座ればいい
「映画 人間椅子 バンド生活三十年」を観てきた。
人間椅子大好きだ! と、いま、声を大にして叫びたいが、
飛沫防止対策、勿論、心の中でとどめる。
映画が終わるのは24時近くになることは予想していたので、
終電覚悟で新宿へ。
台風が近づいているらしく、外は、雨だ。
しかし、人間椅子の映画が観れるという気持ちのせいか、
足取りは軽い、傘をもつ手も軽い。
ライブシーンがメインなので、
この映画を座ったまま観るというのはなかなか酷である。
何故なら身体が勝手に動くし、魂が叫んじゃうからね、
じっとしてられないのである。
映画中は、ずっと幸せだった。
ねずみ男のような恰好をした男の人がベースを弾く姿を、
初めてテレビで観て度肝をぬかれ、一目惚れしてから、
30年がたっているということを実感すると、かなり感慨深い。
遠くからでも分かる、美しさよ。
最近は、Tシャツを着てキャップばかりかぶっている。
以前、好んで頭につけていたリボンや、
ひらひらのワンピースをほとんど処分してしまった。
服装の好みは変わっても、
人間椅子への愛は変わらぬのであった。