荻窪の散歩者
屋根裏を散歩してみたいという、
小説じみた願望を抱きながら、
金田一耕助シリーズばかりずっと観ていた日。
色鮮やかな万華鏡のように、また、
人体模型のすじが複雑に絡まったみたいに、
常にぐるぐる回転しているのだろうか、と考える。
夜になると、散歩をしだす癖がついてしまった。
さて夜だ! 人の帰宅時間が自分の行動開始時間。
久しぶりに読む。
「ブッダ」は小学生の時に読んで衝撃を受けた。
その衝撃から、生きるってどれだけ大変なんだろうか、
とか、生きることへの虚無感を抱いてしまい、
それから「ブッダ」を読むのが恐かった。
時間を忘れそうな空間だ。
神保町の古本屋で購入。
タイトルの文字のバランスがいいよ。