オニオンスライスの上を滑る

●「孤独のグルメ」シーズン4をやっと観ている。

蒲田駅の回で、自分の大好きベスト3にも入る女優の伊佐山ひろ子さんが

出ており、パートのおばちゃんという事務員役ではあったが、

灰汁の強〜い感を見事だしていた。自分の中では、伊佐山ひろ子さんは、

おばちゃんなんかではなく、永遠にけだるさと小悪魔さを兼ね備えた

とろんとろんに艶のある女性でございます。

 

●本日は、ポレポレ東中野で、大野一雄さんの「ひとりごとのように」の

ドキュメンタリ映画を観た。命日でもある6月1日は、

満席以上で立ち見のお客様もおりました。

自分は、かなり早い段階でチケットを手にいれていたので、

整理番号が前ということもあり、準備周到、そして、会社も

前もって休み希望をだしていた。

大野一雄さんは歩くことが困難になり、

座ったままや、手だけでも、必死に踊る。

その姿を観て、感銘を受け過ぎ、目から、涙が自然に溢れる。

映画が終わるまでには、涙の後が乾いてくれればいいが、と思いきや、

涙はどんどん溢れるばかりで、ええい、化粧が落ちようがどうにでもなれと思う。

エンドロールの際には、他のお客様も号泣し、

その嗚咽がずっとずっと響き渡っていた。

 

 


大野一雄「美と力」(ラ・アルヘンチーナ頌)

 

孤独のグルメのオニオンスライスみながら、

オニオンのスライスされた断面の上なら滑れそうだなあと、

妄想に一瞬ふける。タマネギは嫌いなので、

オニオンスライスを食べる事は、きっとないと思うが、

妄想の対象にしてしまった。