幇間

幇間という字は、

落語を聴かなければ、きっと分からなかった、

なかなか、縁のない字だ。

別名「太鼓持ち」とのことで、2014年が終わるこの年末に向けて、

この太鼓持ちの立場の人にとっては、

メリーゴーランドが最速回転するかの如く

くるくる忙しい時期になるのでしょう、きっと。

 

「太鼓持ち」というと、

「よ!社長!ご立派!」と、昭和の人間なので、このような

どうも古くさい例えの台詞しかでてこないのだが、

社長や、会社の上司の機嫌をとったり、

宴会の席を盛り上げたりする人という認識でいるが、

はたしてあっているのだろうか。

個人的には、「千と千尋の神隠し」の八百万の神様達をもてなす

あの「油屋」のシーンで、「太鼓持ち」の役割を担う

キャラクターがいたような気もするのだけどなあ、どうかなあ、

すべて、曖昧な状態で言葉を発しているなあ。

 

幇間といえば、志ん生の「鰻の幇間」でしょ!と、今でしょ!

ちと既に古いノリになってしまった言い方で、お奨めしたい。

 


古今亭志ん生(五代目) 鰻の幇間(うなぎのたいこ)* - YouTube

志ん生は愛おしい方です。知らないけど、落語しか知らないけど。

志ん生を聴いていると、ほのぼのする。

なんか、どんな温かいお飲物よりも、

ホットする。

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 数年前のどこかの使い回し写真だが、

落語を聴きながらの、万華鏡の塗り絵をしている時間が

この寒い冬の至福の時。こうやって、また人と会うことを

減らし、こもってしまう性格よ、

太鼓持ちとは正反対だろうかしら。

(最近携帯が面倒で写真を撮る事もなくなり、

使い回しばかりになっとります)

 

会社の忘年会も欠席で提出したら、予定あるの?と聞かれるも、

嘘はつけず、予定はないのですが、ただ集団で呑むことが

苦手なので行きません、と、言ってしまった。

自分にとっては、集団でわいわいお酒を呑んで、

今年もお疲れさまでした〜〜という形の会は、

苦痛の時間にすぎぬので、申し訳ないのだが、ご勘弁ご勘弁。

人は人、自分は自分で。