夢は夜ひらく
三上寛さんのライブの日。
始まり始まり。画像には、堂々たる、「三上寛の日」という文字をつけたわけだが、
この呼び捨て感。申し訳ない、呼び捨ては、どうも申訳ない。
「夢は夜ひらく」を最初に聴いた時の衝撃よ。
個人的に三上寛さんを本当に好きになるきっかけの歌。
夜中に、小さいイヤホンを耳にあて、ひたすらリピートして聴いており、
色々なネオンが鮮やかにチカチカ共鳴しあう様を
妄想しながら、眠りに入っていた。
ある時は、小さいバーのカウンターで男性の背中が震えている様とか、
スナックのママらしき人の赤い口紅からでる煙草の煙のたゆたう様とか、
猫に餌を与えている老人の持つ新聞の端についた吐瀉物だとか、
歌詞にはでてこなくとも、何故か、そういう、決して、
ハッピーではない人物と、その背景にある動作や情景を勝手に描きながら、
この歌を聴いて、どんな人であれ「夢は夜ひらくんだよ」って、
思っていた。思って思って、ああ、苦しくもいい歌だ、としんみりし、
切ない気持ちになる。
朝になれば、ひらきかけた夢が、消えており、
また現実。逃げることのできない現実があった。
なんて、そんな感覚を思い出す。
そんな、大好きな曲を、まじかで、マイクも通さない、
生の声で聴くことができ、映画の中に自分が入り込んでしまったのではないかという
錯覚におちいっていた。自分の細胞という細胞が、わあわあごにゃごにゃ
騒ぎだしているのがわかったのである。
こんな最高のライブを味わえて、幸せだ。
バッチも購入。
さてと、鞄かセーターに、このバッチをつけますぞ。