シュトルムウントドランクッ
シュトルムウントドランクッって3回早口言葉で言ってみて、
と言われそうなほど、難しい、タイトル。
何観てきたの?と聞かれたら、何とか何とかドランク、と、答えざるを
えないほど、自分的には難しいタイトルの映画であった。
映画を観ていると、
まさしく、大正時代にタイムスリップしたような感覚になる。
大杉栄なども、出てきて、歴史で、ほんの少しだけ触れたような人物たちが
登場しているが、本来なら、その人物たちに、ほんの少し触れるどころか、
メインで、その時代背景や、人物相関図をみると、うはうはうきうきするほど、
面白いに違いないのだろうなあと思った。
アナキスト達が集まって、談笑したり、悲痛な叫びをあげたり、
人間同士が生身で向き合いぶつかっていく姿は、
今となっては、とても羨ましくもある。
ただ、「ギロチン社」という名前を結成した因果か、
メンバーの中で、強運の持ち主、と呼べる人物が皆無だったのでは、
なんて、ちょっと思ってしまった。ちょっとしたミスから失敗を招いたり、
タイミングに恵まれていない人が多かった。
とはいえ、それでも、ギロチンの如く、首から切断され、
首だけがコロリンコロコロ転がったとしても、
そのまま口笛を吹きそうなメンバー達ではあった。
シュトルムウントドランクッ。
自分は、お酒は飲まないので、炭酸ソーダで乾杯を。
女優の、なかむらえみこ、さん。
相変らず、美しい人であった。