ギルティな想像力

昨日、初めて赤羽に行ったことを書き、

その後、柳家喬太郎さんの落語を聴いたら、

たまたま赤羽の話題をマクラで話しており、

偶然のタイムリーさに嬉しい気持ちになった。

 


柳家喬太郎【擬宝珠】

 

この噺を聴くたびに、なんとなく、口の中が鉄分で溢れる。

歯医者の器具を口の中に入れられた瞬間の鉄分の味。

ちなみに、歯医者に行ったとき、器具が口に入る、

この瞬間が実は好きだ。

ひんやり鉄分が、口の中に広がる。

非現実感覚がいいですな。

 

先日、映画「ギルティ」を観て来た。

この映画凄い! なにが凄いって、メインは1人の俳優さんだけで、

電話の会話や声や、まわりの音だけで想像力を働かせることになるから。

観る人によって、解釈が異なる映画かもしれない。

 


映画『THE GUILTY/ギルティ』予告編

 

この映画も、落語も、想像力をたくさん働かせ、更に、

そこに独自の世界ができあがるので、本当に面白い。

でも、それを人と共有しあうと、更に、世界が広がり、面白いのでしょう。

 

 

 

 

 

 

完全なる飼育の落語家ちゃん

リアルタイムに追いつけぬ、過去日記。

先週、上野鈴本まで春風亭百栄ちゃんを観て来た。

仕事終わりに、寄席というのも、なかなかいい。

 

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この写真の百栄はかわいいな、と、心で呼び捨てする有様。

 

次の日、芝居を一緒にやってた頃の友達と同窓会的な会を、赤羽で。

初めての赤羽。

そして、埼京線の帰宅ラッシュ地獄を味わう。

駅に着いたものの、駅から2分の店までたどりつけず、

赤羽のちょっと怖い路地を、

迷いながら何度も往復し、結果、30分程さまよった。

地図を観るのは苦手だ。携帯アプリの地図も言うまでもがな。

まず、自分がいる地点がわからない。

向かう方向に対し、どっちを背にしてみればいいのか本当にわからない。

我ながら、自分の方向音痴さに泣きたい。

だいたい地図をみなくても、直感でたとりつくのに、

今回ばかりは、その直感も働かなかった。

恐るべし、赤羽。いや、恐るべしは、自分の方向音痴さよ。

 

次の日は、大久保で韓国料理。

次の日は門前仲町日舞の稽古。

次の日は、神保町のインド料理。

月曜日から金曜日すべて、まっすぐ家に帰っていないので、

さすがに今週はゆっくりしようと決めたのに、さて、また明日、

落語に行こうとしている。

自分の身体の骨がキシキシなるのも納得。

 

完全なる飼育という文字を打ってみたら、

竹中直人小島聖の顔がすぐ浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高円寺演芸まつり寄席組

土日休みというリズムに身体がまだ慣れず、

2月も半分が過ぎた。

 

本日は、高円寺の氷川神社まで、寄席へ。

個人的お目当ては、小痴楽さんとA太郎さんではあったが、

どの方も面白い。好みはわかれると思うので、実際に

観るのが一番。

 

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最近は、今更ながら、デビルマンに熱く心酔したり、

「カルラ舞う」という漫画をみなおしてもいる。

平成が終わるというのに、昭和にタイムスリップしようとしている。

過去へ過去へと遡る。

更に、ハイスクール奇面組の漫画を、また集めだし、

登場人物の「番組」の魅力について、深夜のファミレスで友達に熱く語る。

その時間は深夜26時。

睡眠の大切さを再確認することが、いま自分には必要のようだ。

 


変幻退魔夜行 カルラ舞う! OVA オープニング

 

どうですか、カルラ舞う!の、このなんとも言えない恰好よさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荻窪の散歩者

屋根裏を散歩してみたいという、

小説じみた願望を抱きながら、

金田一耕助シリーズばかりずっと観ていた日。

横溝正史江戸川乱歩の思考回路は、

色鮮やかな万華鏡のように、また、

人体模型のすじが複雑に絡まったみたいに、

常にぐるぐる回転しているのだろうか、と考える。

 

夜になると、散歩をしだす癖がついてしまった。

さて夜だ! 人の帰宅時間が自分の行動開始時間。

本日は、荻窪邪宗門まで行く。

手塚治虫の「ブッダ」が置いてあったので、

久しぶりに読む。

ブッダ」は小学生の時に読んで衝撃を受けた。

その衝撃から、生きるってどれだけ大変なんだろうか、

とか、生きることへの虚無感を抱いてしまい、

それから「ブッダ」を読むのが恐かった。

邪宗門ブッダ、アイスコーヒー、柱時計の音、

時間を忘れそうな空間だ。

 

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神保町の古本屋で購入。

ちまきおじさんの、表紙のインパクトよ。

タイトルの文字のバランスがいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

去年も今年もその先も私はワタシ

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去年の年末近くに観た映画を、今更ながら書く。

絶対に観たかった映画だが、映画館に到着したのがぎりぎりになってしまった。

間に合ってよかった。映画の中、1人1人が真摯にインタビューに答えている姿と、

内容に色々共感できる。

 

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監督や出演者の方のトークショーがあった。嬉しい。

 

週間少年ジャンプ創刊50周年公式チャンネルを

観るのが楽しみで、今日は聖闘士星矢を観た。

小学校の帰り道、聖闘士星矢のオープニング曲を縦笛で吹きながら、

家まで歩いたことはしっかり覚えているのに、

内容をあまり覚えていないことに少し愕然とした。

 

「せめて自らに恥じなく眠りたい」という言葉が書かれた、

東郷健のチラシを、今の部屋に引っ越してきてから8年、

ずっと壁に貼っている。

自分が歳をとるたびに、その言葉が響いてくるのわかる。

 


ツブシタレ

 東郷健について語れる人が、そばいにいればいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビューティフル・ドリーマー

2019年。

新しい年をむかえ、数日がたつ。

日常が戻って来て、電車のラッシュも戻って来た。

 

昨年から、今更ながら、うる星やつら2のビューティフルドリーマー

繰り返し繰り返し観ているのだが、狂う程好きで中毒になっている。

学園祭の前日のドタバタの繰り返し。

ループにはいる感覚がたまらなくて、頭がゆらゆらする。

綺麗なシャボン玉がたくさん並んで、ぷるんぷるん揺れながら、

ぶつかりあって壊れそうで壊れない、そんな危険と隣り合わせの

ギリギリなシャボン玉に乗っている、そんな感覚になる。

車酔いの不快さとは異なり、心地いい酔いの感覚。

何度観ても、また観たくなる。

 

正月前日の、

31日の大晦日の夜がひたすらループすれば面白いのに、

と思いながら、ビューティフルドリーマーを観る。

新しい年を迎える前日の気持ちというのは、特別なものだから、

その特別な感覚がずっと繰り返されるなんて素敵だ。

と思う反面、その一瞬一瞬で終わる感覚だからこそ、

愛おしいのだろうけれど。

 

なんて、うだうだ言ってみたが、

とにかく、また、日常に戻り、

今年の目標はどうしよう、なんて考えている。

明日は明日の風が吹くの精神。

 

 

 

 

ブラウン管の向こう側

14インチのブラウン管の向こう側には、

白塗りのスキンヘッドの方がいる。

私はこの方が好きですな。

スキンヘッドの頭の形とともに、指の形もとても綺麗。

 

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帰宅してから、DIMMU BORGIRのライブDVDを観る。

頭を縦横に激しく振るボーカル。

いや、頭を振るというレベルを超えて、

髪の毛一本一本が生きている生物に見える。

髪の毛の毛根たちも音に合わせて騒いでいるようだ。

激しい音が血管に注入されるようで、元気がでる。

 

今週、久しぶりに、ちぐささんと、ともみさんで集まり、

紅白歌合戦を意識したカラオケ大会をしようということになり、

カラオケへ行った。

 

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私のリクエストに答え、ともみさんが、筋肉少女隊の

「踊る赤ちゃん人間」を歌ってくれた。

久しぶりに聴くが、歌詞を改めてみていたら、泣きそうになる。

この歌詞とメロディーの素晴らしさよ、どうしたらいいのだろう。

大槻ケンヂよ天才だ〜〜〜、と、マイクを通して叫んでみた。

 

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昭和歌謡かアニメの歌を熱唱中。

画像はクリスマス仕様にしてみたが、

加工さえすれば、人生さえもバラ色だ。

紅白を意識するというのは全くのデタラメで、

皆ジャンルがばらばらのカラオケ大会となった。

 

帰ってからも、踊る赤ちゃん人間を何度も聴く。

深夜なので、ボリュームは小さくだ。

「イワンのバカ」も好きだし、結果、全部好きだ。

そして、自分の髪の毛一本一本も生物と化す。